リアルなCGパースの制作をするわけ
建築設計を事業の核とするデザインセンターでは、意匠設計に加えて建築CGパース(ComputerGraphicsPerspective)の制作も内製で行っています。
CGパースの役割はいろいろあります。ひとつには完成前のシミュレーションとして。既存の街並みに建築した場合の近隣への影響、デザインの親和性などを検討する材料になります。また、さまざまな工程でがかかわる人の共通認識の材料としても有効です。その他に施主へのプレゼンテーション、広告のビジュアルとしても重用されています。簡単にそのメリットをご紹介します。
建築CGパースのメリット
既存の街並みへ合成で完成時をシミュレート
建築前に実際の建築予定地の写真を用いて、そこにCGを合成してシミュレーションします。そうすることで、完成した時に街並みとしてどのような見栄えになるかが想定できます。また、設計図では判断しにくい全体感やディテールの部分を補完してくれます。
デザイン検討の材料として
大まかに仕上げた外観CGを、デザインの検討に使用する場合もあります。例えば塗装面の色や面積、窓の形状、袖壁の位置など、生活に関わる「間取り」とは別の視点、「美観」という部分で議論し、改良を加えていきます。
プレゼンテーションや広告素材として
マンションの広告などは特に、ビジュアル素材としてCGが使用されます。計画段階の予告であったり、実際は建築途中である場合の広告として、CGは、見る人に優れた印象効果を与えることが期待できます。
デザインセンターがリアルCGにこだわる理由
CGの制作は、最先端のソフトウェアを使用しても、仕上げまで延べ20時間以上かかります。その時間を費やしてもリアルCGにこだわるのは、前述した使用目的を遂行するためには精度の高いものである必要があると考えているからです。ちなみに下の画像は18年ほど前のCGですが、現在と比較するとシミュレーションの素材としては脆弱であることがわかるかと思います。
今後、この場で実際のCG 制作の工程などもご紹介したいと考えています。